「毎日3時間、英語と数学」と決めて始めたのに、水曜に部活が長引いて1日空き、週末には計画表を見るのも嫌になった。 計画が崩れるのは根性が足りないからというより、作り方に崩れる仕掛けが残っているからだと、計画や勉強法の本の多くが説明しています。 このページでは、試験日から逆算してやることを量で書き出し、1回やって測った時間で日に割り、週に1日は何も入れない予備日を空けて、その日に計画を直す作り方を勧めます。
結論
試験日と、それより前に置く「ひととおり終える日」を決め、それまでにやる教材と回数を全部書き出します。 いちばん量の多い教材を1日分やって時間を測り、1日の合計が使える時間の4分の3に収まるように、週6日に割ります。 残りの1日は何も入れない予備日にして、遅れを取り戻し、その週を見直して翌週の量を直します。
原因を確かめる
計画や勉強法の本が挙げる、計画が崩れる原因は、次の5つに分けられます。 ここで扱うのは、計画を立てても崩れるときと、何から決めればいいか分からないときです。
計画はあるのに机に向かえないなら先延ばし癖の記事や勉強のやる気が出ないときの記事、毎日の勉強が続かないなら習慣化の記事のほうが合います。
| 原因 | 当てはまるかを確かめる問い |
|---|---|
| 試験日から逆算せず、やることの全量が見えていない | 試験までに終える教材と回数を、紙に全部書けるか |
| 「毎日3時間」のように、時間で決めている | 今日の計画を「何ページ」「何問」で言えるか |
| かかる時間を測らず、使える時間いっぱいに入れている | いちばん量の多い教材の1日分に何分かかるか、測ったことがあるか |
| 遅れを取り戻す日がない | 何も予定を入れていない日が、週に1日あるか |
| ずれても計画を直さず、放っておくか投げ出す | 最後に計画を書き直したのはいつか |
表は上の行から順に確かめ、当てはまった行のうち、いちばん上のものから直すことを、このページでは勧めます。 表の順番は計画を作る順番と同じで、上の行が決まらないと、下の行の量や時間を決められないからです。
眠れない日や体調の悪い日が続いて、どう計画を立てても動けない、気分の落ち込みが長く続くなど、生活に支障が出ている場合は、計画の立て方で乗り切ろうとせず、学校の先生やスクールカウンセラー、職場の相談窓口、医療機関、公的な相談窓口に相談してください。
原因ごとの対処
全量が見えていないなら、試験日から逆算してやることを全部書き出す
何から決めればいいか分からないときは、毎日の予定より先に、試験日までに終えることを全部決めます。 試験日から逆算してやる教材と回数を書き出し、それを月・週・日の量に割る、という順番は、8冊の本で一致しています。 いつ授業や模試があるかを並べただけの表は予定で、何をどこまでやるかが無いと計画にならない、と書く本もあります。
書き出すときは、「英語」のような科目名で止めず、「英単語帳を最初から最後まで1回」「数学の問題集を最初から最後まで2回」のように、教材と、ひととおり終える回数まで書きます。 何をやればいいか分からないなら、受ける試験の過去問を先に見て、出る所を確かめてから教材を選びます。
その進め方は効率のいい勉強法の記事に、復習の日の置き方は分散学習の項目にまとめています。
終える日は、試験日そのものには置きません。 試験の直前を、遅れの吸収と過去問の見直しのために空けておく本が複数あります。
このページでは、長い試験勉強なら試験の1か月前を「ひととおり終える日」にすることを勧めます。空ける長さを挙げている本が、どちらも1か月を含めているからです。
たとえば試験まで12週間ある資格試験なら、終える日は試験の4週間前で、計画に使えるのは8週間です。 予備日を除くと勉強する日は週6日なので、8週間で48日になります。
- 英単語帳960語を最後まで1回やるなら、960を48で割って1日20語
- 数学の問題集240問を最後まで1回解くなら、240を48で割って1日5問
時間で決めているなら、ページ数と問題数で決める
「毎日3時間」と時間だけを決めた計画は、机に座っていれば守れたことになり、どこまで進んだかが分かりません。 計画は時間より、何ページ・何問を終えるかで決める点は、5冊の本が一致しています。 上の例なら、「1日20語」「1日5問」がその日の計画です。
量で決めておくと、遅れたときの戻し方もすぐに分かります。 20語の日に10語で終わったら、残りの10語を予備日に回せばよいからです。
詰め込みすぎているなら、1日分やって時間を測り、使える時間の4分の3までにする
計画が崩れる原因として、かかる時間の見込みが甘いことを挙げる本が複数あります。 30分のつもりの問題に毎日1時間かかれば、6日で3時間の遅れになります。 だから、割った量をそのまま信じず、いちばん量の多い教材を1日分だけ実際にやって、かかった時間を測ります。
上の例で、20語に25分、5問に50分かかったなら、1日の合計は75分です。 次に、この合計がその日に使える時間に収まるかを確かめます。
使える時間は、部活や仕事、習い事の予定を見ながら、曜日ごとに「この日は何時間」と書き出します。 平日と休日で違うなら、日ごとにその日の時間で確かめ、休日のように長く使える日には多めに割り振ります。
使える時間いっぱいに予定を入れない点は、7冊の本が一致しています。 このページでは、使える時間の4分の3までを勧めます。4時間ある日なら3時間分まで、という例を挙げる本があり、余白を残しながら量も確保できるからです。
平日に2時間使えるなら、その日は90分までなので、75分の例は収まります。
収まらないときは、教材の数か回数を減らすか、始める日を早めます。 全部を入れて崩すより、必ずやるものとできればやるものに分け、必ずやるものだけで組み直します。
取り戻す日がないなら、週に1日、何も入れない予備日を作る
部活が長引く、体調を崩す、問題が思ったより難しいなど、計画どおりに進まない日は必ず来ます。 そのため、遅れを取り戻す予備日を最初から週の中に置いておく点で、6冊の本が一致しています。 予備日が無いと、1日の遅れがそのまま翌週に押し出され、翌週の分も次の週へ押されて、遅れが積み重なります。
予備日の数は、本によって週1日と週2日に分かれます。 このページでは週に1日を勧めます。週1日とする本が3冊あり、勉強する日を6日残せるからです。
予備日には前もって何も割り振らず、その週に遅れた分だけをやります。 取り戻す遅れが無い週は、その日を休みにします。
ずれを放っておくなら、予備日に計画を見直して翌週の量を直す
計画どおりに進まないのは当たり前で、困るのは、ずれたまま放っておくことです。 週に1回振り返り、ずれを翌週の量に反映する点は、6冊の本が一致しています。 見直す日は、遅れを取り戻し終えた後の予備日にします。
見直すときは、「英語をあまりできなかった」のような感想ではなく、次の3つを数で比べます。
- 計画した量と、実際に終えた量
- 1日分に、実際には何分かかったか
- 予備日で、遅れを取り戻しきれたか
予備日でも取り戻せない週が続くなら、1日の量が多すぎます。 測り直した時間で翌週の量を割り直し、それでも収まらなければ、できればやるものから削ります。 何度でも書き換えられるよう、計画は鉛筆で書くことを勧める本もあります。
今日やること
- 受ける試験の日と、ひととおり終える日を、カレンダーに書く。
- 終える日までにやる教材と回数を、紙に全部書き出す。
- いちばん量の多い教材を今日1日分だけやって、かかった時間を測る。
明日、測った時間をもとに量を週6日に割り、残りの1日を予備日としてカレンダーに書きます。
よくある失敗
- 「1日5時間」のように時間だけを決めて、計画を立てたつもりになる。
- やる気のある最初の週に、こなせる上限の量を入れる。最初は少なめに始め、ペースがつかめてから増やします。
- 7日すべてに予定を入れ、遅れを取り戻す日を残さない。
- 1日ずれただけで、計画全体をやめてしまう。ずれた分は予備日で取り戻します。
- 遅れを翌週に持ち越し続け、1日の量を見直さない。
- 授業や模試の日を並べた予定表を作って、計画ができたと思う。