机の横に、買ったまま開いていない本が10冊積んである。 目に入るたびに、また読まないまま次の本を買ってしまったと気が重くなる。 買った本を読まずに積んでおくことを、積読(つんどく)と呼びます。

読書術の本の多くは、積読そのものは悪いことではなく、気が重くなるのは積み方と選び方の問題だと説明しています。 このページでは、積読を減らす目標をやめ、背表紙が見えるように立てて並べ、今読みたい1冊だけを手元に出すやり方を勧めます。

結論

積んである本は、全部を読み終えることを目標にしません。 本棚の一段か机の端に背表紙が見えるように立てて並べ、その中から今いちばん読みたい1冊だけをカバンか机の上に出します。 3か月ごとに背表紙を見直し、もう読みたいと思えない本は売るか人にあげます。

積んである本を、今読む1冊はカバンか机へ、いつか読む本は立てて並べ、もう読まない本は手放す、の3つに分け、3か月ごとに背表紙を見て入れ替えることを示す図
積んである本の3つの置き場所

原因を確かめる

積読が気になる原因として読書術の本が挙げるものは、大きく次の4つに分けられます。 当てはまったものから、下の対処を1つずつ試します。

原因 当てはまるかを確かめる問い
積んだ本を全部読み切ろうとしている 読みかけの本があるうちは、新しい本を開かないようにしているか
積んだ本の書名が見えていない 重ねた山の下のほうにある本の書名を、見ずに言えるか
何のために買ったかがはっきりしない 積んでいる本を買った理由を、1冊ずつ1文で言えるか
買ったときの読みたい気持ちが薄れた 買ってから一度も開かずに3か月以上たった本があるか
全部読もうとしているなら読みたい本から開く、書名が見えないなら立てて並べる、買った理由が言えないなら今の関心で1冊選ぶ、3か月開いていないなら今も読みたいかを見直す、という原因と対処の組を示す図
積読が気になる原因と、それぞれの対処

本を読む時間そのものが毎日とれないなら、先に習慣化できないときのページを読み、歯みがきや通勤のように毎日必ずする行動の直後に、5分だけ読む時間を置きます。

積んだ本に限らず、疲れや気分の落ち込みで本を開く気力そのものがわかないなら、原因は積読ではありません。その状態が長く続き、生活に支障が出ている場合は、読み方の工夫で乗り切ろうとせず、医療機関や相談窓口に相談してください。

原因ごとの対処

全部読み切ろうとしているなら、積読を減らす目標をやめる

積読をなくすことを目標にしなくて構いません。 積読を責めなくてよい点は、多くの読書術の本で一致しています。 本をよく読む人ほど、読み終える前に次の本を手に入れるので、積読はなくならないと書く本もあります。

気が重くなるもとは、積んだ本を全部、最初から最後まで読み切らなければという思い込みです。 全部を片づけてからでないと次に進めないと考えると、本が増えるたびに読む気が下がり、読書そのものから離れてしまいます。 この流れは、複数の読書術の本が指摘しています。

だから、読みかけの本があっても、今読みたい本から開きます。 途中でやめた本は、また読みたくなったときに続きから開けば足ります。 今の関心に合う章だけを読んで閉じても構いません。

書名が見えていないなら、背表紙が見えるように立てて並べる

本を横に重ねると、下の本の書名が見えなくなり、何を買ったかを忘れてしまいます。 積んだ本は、本棚の一段か机の端に、背表紙が見えるように立てて並べます。 この置き方は、複数の読書術の本が勧めています。

背表紙が目に入ると、買ったときに何を知りたかったかを思い出し、手に取るきっかけになります。 読み終えた本は、別の棚に移します。 そうすれば、並んでいる本がそのまま、まだ読んでいない本の一覧になります。

今読む1冊だけは棚から出し、カバンか机の上に置きます。 本を持ち歩いていれば、電車や休み時間のような空いた時間にすぐ開けます。 このページでは、手元に出すのを1冊にすることを勧めます。何冊も出すと、どれを読むか迷う時間が増えるからです。

買った理由が言えないなら、今の関心に合う1冊を選んで目次から読む

何のために読むかがはっきりしない本は、積読になりやすい本です。 表紙や評判につられて買った本は読む気が続かず、積んだままになりやすいと、複数の本が書いています。

並べた背表紙を見ながら、今知りたいことに答えてくれそうな1冊を選びます。 選んだら本文の前に目次を読み、答えがありそうな章から読み始めます。 知りたいことを1行書いて目次を2分読み、15分ごとに本を閉じて思い出す読み方は、読んでも残らないときの本の読み方のページにまとめています。

目次を読んでも今の自分に要る章が見つからない本は、棚に戻します。 目次で中身の見当を付けるだけでも本と付き合ったことになると、複数の本が説明しています。

3か月ごとに見直し、今は読みたくない本を手放す

読みたい気持ちは買ったときがいちばん強く、時間がたつと薄れていきます。 この点は、複数の読書術の本で一致しています。 だから、新しく買った本は、その日のうちに目次だけでも開きます。

3か月ごとに背表紙を見て今も読みたいかを問い、すぐ読みたい本は手元の1冊に、いつか読みたい本は棚に立てて残し、読みたいと思えない本は売るか人にあげる流れを示す図
3か月ごとの見直しの流れ

積んである本は、3か月ごとに背表紙を一通り見て、1冊ずつ今も読みたいかを自分に聞きます。 すぐ読みたい本は手元の1冊と入れ替え、いつか読みたい本は棚に立てて残します。 読みたいと思えない本は、売るか人にあげます。

このページでは、見直す間隔を3か月にすることを勧めます。 買ってから3か月読まなかった本は今の自分には要らない本だと考える読書術の本があり、読みたい気持ちは数か月で薄れるとする本の説明とも合うからです。 手放すのに気がとがめるなら、目次だけ読んでから手放します。

今は読む気になれなくても、いつか読みたい本を無理に手放す必要はありません。 読む時期が来るまで寝かせておくのも積読の役目だと、複数の本が説明しています。

今日やること

  1. 積んである本を、背表紙が見えるように立てて並べる。
  2. 並べた中から、今いちばん読みたい1冊を選ぶ。
  3. その1冊の目次を開き、読みたい章に印を付けてカバンに入れる。

本が多くて並べるのに時間がかかるなら、今日は手前の10冊だけを並べます。 明日、空いた時間に印の章から読み始めます。

よくある失敗

  • 積んである本を全部読み終えるまで、新しい本を開かないと決める。本が増えるたびに読む気が下がります。
  • 本を横に重ねて置く。下の本の書名が見えず、買ったこと自体を忘れます。
  • 積読を減らそうとして、興味の薄れた本を最後まで読もうとする。
  • 表紙や評判につられて、何を知りたいかを考えずに買う。
  • 買った本を袋に入れたまま置く。その日に目次だけでも開きます。
  • 読めていない自分を責める。責めるほど、本を開くのがおっくうになります。